LOGIC MAGAZINE Vol.34

LOGIC MAGAZINE Vol.34

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今、読者の皆さんと一緒に考えたいと感じた
ホットなトピック

 

まだまだ乾燥の季節。こまめな保湿で印象アップ


先日、春一番が到来し、少しずつ春の訪れを感じる日が増えてきました。とはいえ、まだまだ乾燥する日が続いているのも事実です。

特に水分量が女性に比べて半分以下と言われている男性の肌は、乾燥することで、余計な皮脂を分泌してしまう働きがあります。そんな乾燥した毎日は、朝夜以外もこまめに保湿することが肌のコンディションを維持する秘訣です。

LOGICのマイクロミストローションは、シュっとひと吹きで保湿完了。オフィスや出張先、ジムやサウナなど、バッグやロッカーに忍ばせておけば、いつでもどこでもしっとり健やかな顔つきに。

のこり少ない乾燥の季節を、ぜひLOGICのマイクロミストローションをお供に快適にお過ごしください!

 

LOGIC | PEOPLE


第一線で活躍するプロフェッショナルの体験や知見から
パフォーマンスアップにつながるヒントを学ぶ。

 



034
株式会社GRAND GIFT
コーラ小林氏

LOGIC MAGAZINE第34回インタビューにご登場いただくのは、株式会社GRAND GIFTのコーラ小林こと小林隆英氏です。クラフトコーラ専門メーカー・専門店「伊良コーラ(イヨシコーラ)」を手がける小林氏。たった一人で趣味のようにはじめたコーラづくりが事業となり、拡大していくなかでどのようなことを考えているのでしょうか。その胸の内を聞きました(聞き手:LOGIC MAGAZINE編集部 佐々木、村上)

 

日本代表のコーラとして世界と戦っていきたい。

コーラ1本に詰まった壮大な夢


―2023年末にオフィスを東京・新宿区の下落合に移転されたんですよね。

小林:2023年11月14日の“いいイヨシの日”に引っ越しました

―この場所はどうやって見つけたんですか?

小林:9月頃だったかな。そろそろ引っ越さないと人が収まらなくなるなと思っていい物件がないか下落合周辺を歩いて探していたところ、たまたまこの場所が空いているのを見つけたんです。もともと何かの工場か倉庫だったらしくて。

―下落合にオフィスを構えようと考えたのは何か理由があるんですか?

小林:「伊良コーラ」の屋号は、もともと僕の祖父である伊東良太郎が下落合で営んでいた和漢方工房「伊良葯工」がルーツになっているんですね。しかも、自分が生まれ育った街でもある。そういう場所で事業を拡大していきたいなと思って。今は20名程度のメンバーと一緒に働いているのですが、もし100名規模になっても新宿区からは出たくないなと考えています。

―居場所がコーラづくりに及ぼす影響についてはどのように考えているのでしょうか?

小林:結局のところ、すべてのことはつながっていると思うんですね。いいプロダクトを生み出すためには、いい会社である必要があるし、いい人がいないといけない。

―すべてに関係がある、と。

小林:そうですね。それこそ、たった一人のときはコーラづくりをしているつもりでした。でも、長い目で見れば文化づくりでもあるんですよね。あらゆるものがつながっている感覚があります。

 

 


趣味からはじまったコーラづくり。
そして事業へ

―最初はフードトラックを使って手売りしていたんですよね?

小林:そもそもは趣味だったんですよ。ある日、つくったコーラを友人に飲ませたら「これ、売ってくれない?」って真顔で言われて。それで商売になるんだって気づいたんです。すぐに売り方を調べて、最速でやるならフードトラックがいちばん手っ取り早いということで、パウチにシロップと炭酸を入れて提供するようになりました。それが2018年の出来事。で、各地のマーケットで売っているうちに、お客さんから「シロップだけ持ち帰りたい」という声をもらうようになったんです。それならということでパウチにシロップだけ入れて売ったところ、今度は全国から要望が届くようになって。瓶詰めに切り替えてECサイトで販売をスタートさせました。

―その後、シロップではなく、瓶で飲めるタイプも販売されていますよね。

小林:シロップ瓶を販売するようになったタイミングで、高島屋さんからすぐに飲めるタイプをお中元で売りたいっていう話が舞い込んできたんです。それは僕自身も実現したかったことだったので、すぐに実現に向けて動き出しました。

―それから缶も?

小林:缶を出すのは1年半以上経ってからですね。瓶を出してからしばらくは足踏みの状態が続いて。というのも、2021年4月に渋谷神宮前のお店をオープンさせて、その展開が事業の成長につながると思ってオペレーションを続けていたのですが、いつしかお店を切り盛りすることにばかり意識が向くようになっていたんです。

―肝心のコーラ文化を広げるプロジェクトにほとんど携わることができなかった、と。

小林:そんなときに起業家の友人から「イヨシコーラはクラフトコーラ市場のパイオニアのはずなのに、市場の成長に事業が追いついていない。これは経営者の責任だ」と言われて。ぐうの音も出なくて、あらためて事業と向き合う必要性を感じました。

―気持ちを引き締め直すことになったんですね。


小林:それで事業展開をどうしていこうかなと考えているときに、CAN-PANYというノンアルコール飲料の製造・充填を行うボトリング工場の存在を知り、オンライン説明会に参加したんです。それで缶が意外と簡単につくれることを学んで、ほかにも缶の製造をしているクラフトビールメーカーの知り合いのところを訪れたりとリサーチを開始しました。

―ものすごい行動力ですね。

小林:しかも、ちょうど同じタイミングで「青春!バカサミット」というイベントに登壇する機会があって参加したところ、コンテンツのひとつに選ばれた人が堀江貴文さんに何でも好きなことが質問できるっていうのがあったんです。運よくその候補に選ばれたので、イヨシコーラを世の中に広めるためにどうしたらいいかを尋ねたら、「缶をやったほうがいい」って言うんです。もうやるしかないと思って2022年の3月に製造に着手しました。ただ、そこから先の1年っていうのがめちゃくちゃ大変で。

―何が大変だったんですか?

小林:実は瓶と缶だとコーラのつくり方がまったく違うんですよ。まず、ロットが違う。瓶は数千本数単位でつくっていくのですが、缶はそれが十万本単位になるんですね。

―十万本!?

小林:もう桁が違うじゃないですか。しかも、缶用の工場ラインだとコーラに入れているスパイスやフルーツの皮が機械に詰まってしまうことがわかって。だから、缶用にレシピをつくり直さないといけなくなったんです。

―ほぼゼロからのスタートじゃないですか。

小林:スパイスの粒感を出さずにスパイシーさを出すのが本当に難しくて。カレー屋さんにスパイスについて尋ねたり、ラーメン屋さんに出汁の取り方を教えてもらったりと、いろんな人にアドバイスを求めました。それでいろんなやり方を試して最終的にたどり着いたのが、販売している缶のイヨシコーラのレシピなんです。本当に自分一人の力では実現できなかったし、いろんなつながりがあったからこそ、発売までたどり着くことができたと思います。

―相当な試行錯誤があったわけですね。

小林:ただ、これまでイヨシコーラを愛飲してくださっていた方から反発されるんじゃないかっていう不安だけはギリギリまでありました。でも、蓋を開けてみたら昔からのファンも大喜びしてくれて。僕自身の思考が浅はかだったというか、もっとファンを信頼してもいいんだと思えた出来事でしたね。

―ロットの話にしろ、ほぼゼロの状態からレシピ開発を行うのも、すごく勇気のいる行動だったと思うのですが、それを実現できたのは何が大きかったんですか?
生来の性格だと思います。こういうと身も蓋もないんですけれど(笑)。

―昔から思い切りがよかった、と。

小林:そうですね。あと、過去に似た経験をしていたことも大きかったです。実はシロップ瓶をつくったときもめちゃくちゃ怖かったんですよ。そのときは8000本だったかな。今にして思えば少ないロットなんですが、当時の僕からしたらとんでもない数字でしたから。

―ちなみに、瓶と缶では味わいも違うわけですよね。それはポジティブな進化として捉えているんですか?

小林:兄弟みたいな関係だと思ってます。個性が違うというか。そもそもシロップと瓶でもレシピは異なるので、それぞれの性格として捉えています。


 

イヨシコーラが世界中に受け入れられたら

―あらためて、小林さんの夢中の源泉は何だと思いますか?

小林:好奇心だと思います。僕は見たことないものを見たい気持ちが人一倍強いんですね。イヨシコーラを世の中に広めることによって、どんな世界になるのか。それがいちばん気になっています。

―具体的に想像している世界はありますか?

小林:僕らは日本代表のコーラとして世界と戦っていきたいんですね。というのも、今って日本の国力がどんどん下がっているわけじゃないですか。GDPも落ちているし、円安も進んでいる。そのなかで質の高いプロダクトをつくり続けていくのってものすごく価値があると思うんです。イヨシコーラが世界中のいろんな人に受け入れられるようになれば、日本の信頼にもつながるし、それによって信頼が高まればさらに世界で受け入れられるようになる。そういう循環を生み出すことができたらいいなと。

―コーラ1本に壮大な夢が詰まっているわけですね。

小林:そうですね。そういうものをつくっているんだっていう自信を胸に、これからもコーラづくりに励んでいきたいと思います。

 

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コーラ小林さんのパフォーマンスアップのためのルーティーン 


「嫌いな道を通らない」

移動するときに車を利用することがほとんどなのですが、嫌いで通らない道というものがありまして。何か理由があるわけではないんですけれど、感覚的に嫌だなと思う道はたとえ遠回りになったとしても避けるようにしています。験担ぎのようなものですね。

 

コーラ小林さんのおすすめのワークツール


「剪定ばさみ」

もともと祖父が使っていたものを譲り受けました。月に1回のペースで地方に赴くのですが、その土地に生息している薬草を採取して「日本を、飲む。」という数量限定コーラの原料にしています。

 

 

LOGIC | CULTURE


教養としてのカルチャーを楽しみながら学ぶ。



「語りたくなる手みやげ」第4回

『本草閣の参鶏湯キット』


皆さん、韓国料理はお好きですか? 私は、昨年、20年ぶりくらいに、韓国料理熱が再燃。韓国出身の料理家の方にキムチを習いに行ったり、チヂミを繰り返し作ったりしていたところ、とうとう近所のスーパーの冷凍食品売り場にも「K-FOODコーナー」で冷凍キンパなどを見かけるようになり、日々の食生活をジャックされつつあります。久々にはまったがゆえに、自分の中で認識を新たにした韓国料理シーンの変化は、主に二つありました。

ひとつは、韓国料理はもはや「外で食べるもの」から、「家でも食べるもの」になったこと。もちろん、キムチはすでに家庭料理の食材のひとつとして定着していますが、チヂミやスンドゥブなど一品料理を食べるなら新大久保に食べに行く。それが、今や、スーパーの豆腐売り場にはレンジで温めるだけで食べられるスンドゥブが、冷凍食品売り場にはキンパやチヂミが並び、家で手軽に韓国料理が楽しめるように。

そしてもうひとつは、「辛くて赤い韓国料理」に加えて、「辛くも赤くもない韓国料理」の存在が広まってきたことです。韓国出身の方の料理教室で出されたランチも、野菜たっぷりでほぼ茶色か白で構成された韓国料理でした。ここ最近増えてきたモダンな韓国料理店も、その傾向が強いように思います。その場合、往々にして、食材と身体の関係についての説明も添えられることが多く、食養生の考えが韓国料理に息づいている様子が伝わってきます。

中でも、高麗人参やなつめなどを用いた滋養の高い料理のひとつとして知られるのが、鶏を煮込んだ「参鶏湯(サンゲタン)」。まさに辛くも赤くもない韓国料理の代表格。見た目にもやさしい白濁したスープに、ほろほろと崩れるまで煮込んだ柔らかな鶏肉、いかにも身体によさそうな、漢方でもおなじみの高麗人参……。こういう料理こそ、家でゆっくり養生したい時に食べられたらと思っていたところに見つけたのが、名古屋で190年以上続く漢方薬局「本草閣」が手がける「参鶏湯キット」です。


キットは黒、紅、黄の3種類(写真は黄参鶏湯キット)。いずれも、6年ものの高麗黒人参、なつめ、はとむぎ、松の実、舞茸、枸杞の実、金時生姜、もち米の計8種類をブレンド。紅には血流をサポートする三七人参が、黄にはよい香りに癒されるみかんの皮とりゅうがんがそれぞれプラスされています。好みの鶏肉(うま味がよく出る骨付きがおすすめ)や野菜(長ねぎやにんにくなど)と水とキットを鍋に入れて、あとは30分くらい火にかけるだけででき上がり。ものすごく簡単な上に、鶏肉とキットの和漢素材の相性がよく、滋味深い味わい。

何より、天保元年(1830年)創業の漢方薬局が選んだ素材に対する安心感があります。そんな老舗が親しみやすいキットを発売した背景を聞いてみると、漢方のよさを広めると同時に、「予防」の大切さを伝えたい思いがあったとのこと。その「予防」のために日々の食事に着目。質のよい和漢素材で簡単においしく楽しめる薬膳シリーズを届けたいと考え、「本草閣 養生庵 巡るシリーズ」を立ち上げたそうです。今回紹介した参鶏湯キットもそのひとつ。キットの目玉となる素材、高麗人参は「元気の王様」と呼ばれるそうで、中でも6年根がもっともよく、それを黒くなるまで何度も蒸して乾かすと、成分の種類が増えるそう。

溌溂とした雰囲気が漂うパッケージにも注目。季節や時間帯で異なる光や自然の風景を体内で巡らせるようなイメージをデザインしたそうで、老舗漢方薬局の意欲が伝わってきます。「夏バテ」ならぬ「冬バテ」気味の方へ、身体も心も活発に動き出す春に向けての下地作りに、差し入れてみてはいかがでしょう。

 


本草閣黒参鶏湯キット 01 明日のために
本草閣黄参鶏湯キット 02 解放
本草閣紅参鶏湯キット 03 めぐり巡るチカラ
すべて70g・¥ 1,944(税込)

オンラインストア
https://shop.honsoukaku.co.jp/

 

浅井直子
編集者。『料理王国』前副編集長。三重県生まれ、愛知県育ち。中央大学文学部社会学科卒業後、広告制作会社などを経た後、独立。主にファッションと食のコンテンツ制作に関わり、2019年、『料理王国』副編集長に。2021年よりフリーランスの編集者として食と酒を主軸に活動しつつ、現在、食を文脈で読み解くメディア「FOOD commons」の準備と今年発行予定の日本酒本を執筆中


(この記事は2024/02/29にNewsletterで配信したものです)

 

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